京都地区大会(会長代理)
ねぎらいの握手

1988年11月 ロータリーの友 半田 行(京都伏見)

 全ての行事が滞りなく終了し、参加された会員の方々が帰途につかれるのを私達ホストクラブの会員が通路の両側に並んでお見送りをしていた。その日は八七 八八年度二六五地区年次大会最終日の四月一七日、小谷隆一ガバナーの閉会点鐘が打たれてからのことである。
 帰路を急ぐ人が終に近くなつたころ、RI会長代理の黒澤張三氏ご夫妻が見え、両側に並んでいる数十人の私達ホストクラブ会員とその夫人達一人一人の両手をとつて握手をされ、感謝とねぎらいの言葉をかけられた。最後尾にいた私にも、同様に握手を求めてくださつた。
 私はこの心の籠もつた握手に大変感激し真のロータリアンとは、この方のことだと即座に「友」3月号に掲載の「地区のたより」での「黒澤張三氏と本渡ロータリークラブ」の記事を思い起こした。黒澤氏の交換学生への思いやり観光旅行でのゴミ箱の整理、そして今回のホストクラブ会員に対する心の籠もつた握手は、氏にとつては何の気取りもない自然な行動なのであろう。また「大空の星を物干し竿で掻き回すようなことでなく、足もとの小石を拾おうとするものだ」という言葉が好きだと言われているのも頷ける。
 気軽に握手された氏の手の温もりが忘れられない。大会の二日間、絶好の晴天に恵まれ、ホストとしての大役を無事終え、ほつと一息ついて会館の外に出ると、大会終了を待つていたかのように、爽やかな春雨が振りだした。


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